知らなかった?!『日中漁業協定』って何??

今大学でグローバルコミュニケーション学部の中国語学科を専攻していることもあるが、

昔からずっと日中の関係には特に強い関心を持ってきた。

 

オリンピックのニュースでメディアが溢れかえる中、尖閣諸島付近に大量の中国船が現れているというニュースも耳にする。

どのメディアもこれを全て「中国脅威論」につなげようとするが、これは明らかに戦争へと国民を扇動するための尖閣諸島の軍事利用のように思える。

 

そんな中、非常に興味深い情報を見つけた。

 

ここで話されている『日中漁業協定』とは何だろうか??

 

 

 尖閣については領有権で日中は折り合わず、従って12カイリの領海、その外側12カイリの接続水域、さらに200カイリの排他的経済水域に至るまですべて折り合わない。しかしそれでは両国の漁民が困るので、97年の日中漁業協定で『暫定措置水域』を設定して、そこでは両国の漁船はお互いに、相手国の許可を得ることなく操業でき、両国の公船は自国の漁船についてのみ取り締まる権限を持つことにした。

 

つまり、1997年に締結されたこの協定により、日中はお互いにお互いの水域を自由に操業してもいい、ということである。つまり中国船が日本の海域へ来ても、協定上それは許されているのである。

漁船以外の工船と呼ばれる国の船も水域を往来しているが、それは漁船の乱獲を防ぐためである。これに関して中国は日本に通告までしている。

 

 そうは言っても、中国公船も大挙押し寄せたではないか。

「それは『金儲けしか考えない漁船が(日本側の主張する)尖閣領海に乱入するのを取り締まるためだ』と、中国側は日本側にちゃんと通告してきています。

 

このような情報を一切表へ出さず、「中国脅威論」だけを煽るのは、明らかな洗脳である。

 

 実際には、海保の活動現場ではこのような危機回避のメカニズムが機能しているというのに、政府・外務省・マスコミは「今にも中国と軍事衝突か」と中国脅威論をあおることにばかり熱心で、それと連動して南シナ海でも、東南アジアはじめ各国に働きかけて中国包囲網を形成しようと躍起となっている。

日本の硬直した反中国姿勢では世界から取り残されていくばかりだ。

 

今の日本の孤立した状態は、第2次世界大戦前に国際連盟を脱退した時代に似ているように思える。

国は様々な利権やお金のために国民を扇動し、国民は自分達が正義を貫いていると勘違いし孤立の道を貫き、最後には敗戦という形で全てを奪われる。

 

歴史は繰り返すのではなく「繰り返すように仕向けられている」のではないか?

 

 

参考:

日中漁業協定概説』

http://www.geocities.jp/fematerials/etc/jcf.html